生成AIはメディア制作にどう影響を与えているのか
第1回 生成AIに頼り過ぎたコンテンツの行方

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寄稿者 荻窪 圭
フリーライター。東京農工大学工学部数理情報工学科卒。学生時代にパソコン誌のライターとしてデビューして約40年。現在はIT系の他、デジタルカメラの記事も手がけつつ、趣味が嵩じて街歩きのガイドも行う。近著に『古地図で訪ねるあの頃の東京』(実業之日本社)等。

生成AIとコタツ記事は相性がいい

不用意に生成AIについて語るのは非常にリスキーなのは理解している。常に新しいサービスが登場し、既存サービスも常にバージョンアップを繰り返しており、ヘタに具体的な事象に言及すると、すぐ陳腐化してしまう。特に2025年にはいってからの動きは激しいので下手なことはいえないのだが、それは承知の上でご一読ください。

実際に、生成AIがどのくらいテキストコンテンツ作成に使われているのか。画像生成AIが作成したイメージカットは比較的わかりやすいが、テキストとなるとぱっと見ではわかりづらい。

そう思いながら記事を書くためにリチウムイオン電池のリスクや処分について調べていたときのこと。世間ではどんな解説がされているか、どのくらいのレベルからはじめればいいのかざっくり知りたかったのである。

そのとき、どこかのニュースポータルサイトにスマホが熱を持つ理由とその対策について書かれた記事が上がっていたので読みに行ってみた。中身はといえば、スマホやリチウムイオンバッテリーに関する基礎知識のない人がネット上のあれこれを検索して書いた「コタツ記事」と思われる内容だったが、その中に信じられない一節が紛れ込んでいたのである。

個人ブログならともかく、一応、商用メディアである。

そのメディアを晒すつもりはないので詳細は伏すが、文章の中に突然

ご指摘ありがとうございます。ご提案に従って、「スマホが異常に熱を持った時の対処法」のセクションを下位セクションを使って充実させます。以下が修正後の該当セクションです:

という段落が入っていたのだ。これはびっくり。

実際の記事のスクリーンショット。赤い枠の中が該当する

 

生成AIとやりとりをしながら原稿を作成し、吐き出されたテキストをコピペするときに、余計なところまで入れてしまい、それがチェックされないまま公開されてしまったように見える。見えますよね。

生成AIとコタツ記事って相性がいいので、いろんなところで使われているよなと思ってはいたけれども、いくらなんでもこれは油断しすぎである。

これは極端な例だが、意外に多くのサイトがそうなっているのかもしれない、と思わせるできごとだった。

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