日本が真の生成AI時代を迎えるための条件
GPUマシンNo.1企業ゼロフィールドのトップに訊く(2)

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聞き手 桐原 永叔
IT批評編集長

スキルを身につけたら裕福になるような社会が実現できたらいい

平嶋さんが村田さんと一緒にゼロフィールドを立ち上げたときのモチベーションはなんだったんですか。

平嶋 私は、営業だけでなくエンジニアも高い給料をもらうべきと考えるタイプなんです。ものが悪くて営業の力がないと売れないのだったら別ですけど、特に日本はものづくりが得意なわけで、いいものは営業の力がなくても売れるのに、なんでエンジニアより営業の給料の方が高いの、みたいに思ってしまうんですね。

もっとエンジニアは良い暮らしができて然るべきだろうと。

平嶋 スキルを身につけたら、イコール裕福になるような社会が実現できたらいいなという思いがあり、そのあたりで村田さんとも意気投合しました。

それが平嶋さんが理想とする社会像なんですね。

平嶋 それこそ前職にいた頃に経験したのですが、システムに何か問題が起きたときに頼れる人というのが、社外から来て常駐していたエンジニアで、つまり下請けか孫請けの技術者だったのです。その方たちは、ベテランでスキルもあるのに、新卒の私よりも給料が少ないのはおかしいだろうと感じていました。

なるほど、多くの方が指摘しているいわゆるITゼネコン構造ですね。日本の優秀なエンジニアが報われないという問題意識を持たれていたのですね。

平嶋 社員には技術的に尊敬できる人はあまりいなかったのですが、なのに、この人たちこんなにお金もらっているんだと思って。そういう世界は好きではなかったですね。

会社のビジョンに「自由を創る」とありますが、これはどういう意味ですか。

平嶋 うちのサービスによって、人々がより自由になってほしいという意味を込めています。社会をもっと自由にしていくためにも、今のままではできないことがたくさんあります。暗号資産によって国に縛られない世界的な共通通貨がつくられましたし、AIがもっと発展してくれば、人間が単純作業をしなくてもよくなります。どんどん出てくる新しい技術を誰でも使えるようにして、普及させていくことで、もっと自由な社会になると思います。そのためにも、技術を直接届けることも重要ですし、使っていくために必要なインフラを提供していくことも重要です。それこそマイニングでいうと、自分の代わりに稼いでくれるものがあると、より自由な時間がつくれる。それに、暗号資産が普及していくうえで、多くの人がマイニングに参加しなければ、通貨は衰退していくでしょう。暗号資産の発展のためにもマイニングは重要なんです。

同時に「世の中になくてはならないものを創造し続ける」ということもミッションとして掲げていて、いろんな新しい価値をつねに提供していきたいと考えています。ゼロフィールドの社名も、何もないところ、ゼロからビジネスを創っていこうという思いで付けました。もちろんリソースや知識が前提として必要なことも多いですが、自分たちがやるべき、やりたいと情熱を持てる事業であれば、どんなジャンルであっても挑戦していきたいと考えています。(了)

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