日本が真の生成AI時代を迎えるための条件
GPUマシンNo.1企業ゼロフィールドのトップに訊く(2)
技術をしっかり理解して提供していく王道を目指す
暗号資産の運用会社ではなくて、マシンを販売する会社にしたのは、その方が利益が出るからですか。
平嶋 自分たちがどこで強みを出すのかとなると、やはり技術だと思うんです。暗号資産の運用系の話だと技術力というよりは、信用力とか営業力の話になってくるので、そこでは勝負できない。今後、暗号資産が普及していくのであれば、絶対マイニングが必要になるので、インフラ側に入る方が強いだろうというのも理由の一つです。大元の商流にいて、ノードを管理するとかマイニングをするとか通貨の仕様変更をするとか、そのコミュニティに入っていきたいという思いは強かったです。
そこは技術者としてのこだわりですか。
平嶋 そうですね。表現するのは難しいですけど、日本の会社って、どうしても使いやすいものとか売りやすいものに目が行きがちなのかなと感じていて、本質のところで勝負する人が少ない傾向があります。最近の生成AIブームにしても、ChatGPTにオマケをつけてあげて、AIやってますみたいな会社が多いですよね。ブロックチェーンもそれに近いのかなと思っていて「NFTやってます」、「ブロックチェーンやってます」と言っても、結局、裏でコンサルが入っているだけとか。それこそマイニングだって、海外メーカーが売っているマシンを買ってきて、メーカーのサポートを受けて管理しているだけみたいな会社が多いですよね。技術をしっかり理解して提供していく王道的なところを避けていく風潮があると思います。
AIも自社独自のモデルを開発するところは少ないですね。販売代理店と変わらないのにAI企業を名乗ったりしています。
平嶋 いろんな会社が独自の生成AIをしっかりつくっている状況になってはじめて、生成AIの時代って言えるのかなという気がしています。いまはChatGPTの時代ですよね。
企業や個人が独自の生成AIを活用するときこそGPUサーバの出番ですね。
平嶋 そうですね。たとえばiPhoneとかも出はじめはAppleが出しているアプリがほとんどで、他の会社のアプリはありませんでした。今はそれと似ています。いろんな人たちが生成AIを当たり前につくるようになると、GPUサーバも多くの人に必要になるのかなと思います。