富士通研究所・白幡 晃一氏に聞く
(2)ムーアの法則を超えて進化できないAIの進化をキャッチアップする
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2023.10.24
聞き手
桐原 永叔
IT批評編集長
LLM(大規模言語モデル)開発の最終ゴール
桐原 今回の「富岳」によるLLM開発の取り組みは、どのようなゴール設定をされているんですか。
白幡 最終的なゴールは、LLMを含め生成AIを国内で開発できるような基盤技術を整えていくということです。「富岳」を含めて大規模なコンピューティングリソースをLLMなどの開発に使えるような環境をつくって国内のAI研究を底上げしていくのが最終的な目的の一つです。
桐原 白幡さんが個人的に、今回の取り組みで一番関心が高いのはどういうところですか。
白幡 日本語を重視してLLMを開発したときに、どこまで日本語としての能力を発揮できるのか、とても興味があります。世の中の誰も分からないところを、実際に試して何が出てくるか見てみたいですね。かつ、それを公開していくということを宣言していますから、世の中で活用されて、もっとすごいものが出てくることも期待しています。
桐原 なるほど。楽しみです。公開はいつ頃になりますか。
白幡 来年の3月末までの取り組みになりますので、予定どおりいけば4月以降に公開できると思います。