アクロニス・ジャパン代表 川崎哲郎氏に聞く(1)
企業防衛はセキュリティ視点からサイバープロテクション視点へ
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2022.07.14
取材・構成
土田 修
IT批評編集部
中小企業のバックアップへのニーズ拡大を嗅ぎ取る
その後、エフセキュアという会社に5年ほど勤めました。こちらはセキュリティソフトウェアベンダーで、その時代の経験は今につながっています。エフセキュアという会社はフィンランドに本社がある会社です。フィンランドは人口550万人で、国内に従業員数1万人を超える企業は数えるほどしかありません。つまり、中小企業向けのセキュリティソリューションとしてはしっかりしたものを持っていたということです。エフセキュアの日本法人にいた5年間は中小企業のマーケット開拓にも取り組みました。2012年〜13年頃ですが、ランサムウェアの被害が日本でも出始めた頃です。
当時私が実感したのは、これだけ多くのランサムウェア被害が出るなか、中小企業のマーケットにおけるバックアップに対するニーズが必ず大きくなるだろうということです。多くのお客さまがセキュリティ対策はしているのですが、企業規模が小さくなるにつれて、バックアップのほうまで目が届いていない状況がありました。
結局、外資系のIT業界一筋で35年ぐらい過ごしています。いずれも大きな組織ではないというところは共通していて、自分がやったことがダイレクトに結果として返ってくる環境が合っていたのだと思います。自由闊達に発言ができる風土というのも好きでした。突拍子もないようなアイデアを出して、それを少しずつ検証しながらビジネスにまとめていくことを許してくれるような環境だったので、新しいことにチャレンジできたのだと思います。