配達に関する自動運転ロボットの実用化とその未来
第1回 世界各地で実現し始めたロボット配送
ロボットとドローンを組み合わせる
アメリカのカリフォルニア州ロサンゼルスに本社を置くServe Roboticsは、自律走行型の歩道配送ロボットを開発・運用する企業だ。
同社は2021年にUberから独立し、以来、Uber Eatsや7-Elevenなどの企業と提携して数万件の配送を完了している。
2024年10月、Serve Roboticsは第3世代の配送ロボットを発表した。
この新型ロボットは、従来モデルに比べて製造コストが半減し、速度、稼働時間、積載量が向上している。
具体的には、最大4つの16インチピザボックスを運べる。
同社は2024年12月には8,600万ドルを調達し、2024年通年での調達総額は1億6,700万ドルに達した。
これにより、2026年末までの運営資金を確保し、新市場への進出や技術開発を進める計画をしている。
2024年第4四半期の売上高が17万6,000ドルと、予想の25万ドルを下回った。
この結果、株価は6.2%下落したが、ロサンゼルスやマイアミでのサービス拡大を進め、1,000以上のレストランと30万人以上のユーザーにサービスを提供している。
事業拡大の一環として、Serve RoboticsはUber Eatsとの提携を通じて、2025年末までに2,000台のロボットを全米で展開する計画を立てている。
2025年初頭には250台を導入し、順次拡大していくという。
さらに、2024年10月にはAlphabet傘下のWing Aviationと提携し、ドローンを活用した配送サービスの試験運用をテキサス州ダラスで開始した。
この取り組みは、ロボットとドローンを組み合わせることで、配送範囲を拡大し、30分以内の配送の実現を目指している。
Cyan Roboticsは、アメリカ合衆国に拠点を置く企業で、遠隔操作型の配達ロボット「COCO1」を開発・運用している。
このロボットを活用した食料品配達サービスは、スーパーマーケットや飲食店と提携し、テキサス州、カリフォルニア州、フロリダ州など複数の州で展開されている。
運用速度は州によって異なり、テキサス州とカリフォルニア州では8km/hで走行している。
「COCO1」は、Cyan Roboticsが運行管理を担当し、遠隔操作者が1対1でロボットを操作している。
配送料金は平均7.5ドルで、1日あたり5~6回の配送を想定している。
ロサンゼルス市内では100台以上のロボットが稼働している。遠隔とはいえ、ひとりが1台を操縦するという点で、省人化にならないという声もあるが、ヒトが自ら動いて配達をするのと比較した場合の肉体的負担は著しく低く、移動に使うエネルギーも少ない。
飲食店から半径2マイル(約3.2キロメートル)以内の範囲でのデリバリーで運用されているが、この距離をバイクや車でヒトごと移動するのと比較して、排出される二酸化炭素量は90%以上酒減できる。