勅使川原 真衣氏に聞く
第5回 個人を測る新たな指標とは? 能力主義からの脱却
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2024.12.27
聞き手
桐原 永叔
IT批評編集長
生きづらさは所与のものか
「生きづらい」という感覚は、コロナ前後ぐらいから相当強く出ていると感じます。
勅使川原 そうかもしれないですね。法務省は2023年ぐらいから、「生きづらさを生きていく」という標語を唱えています。生きづらさを所与のものとして、それでも頑張れよって、法務省が言ってしまっているんですね。
法務省がそれを言ったと思うと、なんか考えちゃいますね。
勅使川原 そういうことなんですよ。しかも、非行少年の更生の文脈でそういうキャンペーンをやっている。結局、個人の問題にしてしまうということですよね。弱い人はダメだという。
落語で好きな言葉があって、「お天道さんと白いおまんまはどこに行ってもついてくる」って。それぐらい能天気に生きていきたいですけど。
勅使川原 人権の観点で言ったら、本当にそうあるべきですよね。(了)