ソフトウェアからハードウェアへ IT技術25年周期説で占う未来
第4回 再びクローズアップされる半導体をめぐる動き

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テキスト 桐原 永叔
IT批評編集長

技術をめぐる経済戦争

次の25年を占うのは、AIの進化に伴い登場するであろう、まだ見ぬデバイスであり、景気循環からみる経済動向であり、そのうえで国際政治を巻き込む戦略物資・半導体をめぐる地政学的な状況の推移になるだろう。

と、ここまで書いたところで「先端半導体の製造に欠かせない『EUVリソグラフィー(極端紫外線露光装置)』の大幅な省エネやコスト削減を図る技術を、沖縄科学技術大学院大学(OIST)の新竹積教授(物理工学)が開発した」というニュースが入った。

2ナノというとんでもなく微細な半導体の回路を実現するには、このEUVの技術が必須といわれていた。そして、EUVによる露光技術についてはオランダ装置メーカーASMLが1社でほぼ独占する状態にあった。これが、沖縄科学技術大学院大学によって開発できたとなると、かなり日本のプレゼンスは増すだろう。これも次の25年を考えるうえで重要なニュースかもしれない。

開発元が沖縄の大学ということで、台湾海峡の地政学的な重要性が増したともいえるのだろう、などとわたしは思っている。

長くなってきてしまった。このテーマは来月に続けることにする。

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