アクロニス・ジャパン代表 川崎哲郎氏に聞く(2)
中小企業のサイバープロテクションを日本市場に定着させる

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取材・構成  土田 修
IT批評編集部

バックアップでIT弱者である中小企業のIT基盤をしっかりと守っていく

セキュリティソフトウェアの必要性についてはいまさらいうまでもありませんが、バックアップに対する理解も広がってきています。少し前までは自然災害への対応であったり、ハードウェアの故障の際にデータを戻すときのための備えとしてバックアップが認識されていたと思うのですが、最近では、ランサムウェア被害に遭った際の対応においても非常に重要な位置付けになっています。

旧来のセキュリティソフトウェアベンダーが、日本の個人ユーザーや法人ユーザーに、セキュリティソフトを必ず使わなければならないという意識を啓蒙してきました。

これからは、バックアップについてもセキュリティの視点から同じ意識が根付くことになるのだろうと思います。私たちのお客様にしても、つい数年前までは万一に備えるためにサーバーシステムで使われるデータをバックアップしておくといったかたちだったのですが、ランサムウェア被害の急増とともに、バックアップの目的が多様化してきました。

セキュリティ専業ベンダーは二十数年かけて、すべてのPCにセキュリティソフトウェアをインストールするという常識を築きました。私たちは、PCクライアントのバックアップを常識として、日本の中小企業に定着させていきたい。ややもするとIT弱者となりうる中小企業のIT基盤をしっかりと守っていくことに貢献していきたいと考えています。

2021年に、組織の中で使われているセキュリティツールの数について調査をしました。大企業の場合、10以上という答えが大半でした。要するに、専任の担当者がいて、セキュリティだけを監視する人員が複数いるわけです。セキュリティツールを何種類も導入するということは、そのツールのひとつ一つに習熟しなければなりません。大企業であればこそ、何重にもセキュリティ対策を立てることができるわけです。

一方で中小企業の場合、ITの専任者がいないような規模の企業が日本国内には山のようにあるわけで、そうした企業にとって、いくつものツールを導入するというのは実質的に不可能です。私たちの「サイバープロテクション」は、一つのツールで、バックアップもセキュリティも提供することができます。私たちのツールを広くあまねく普及させることこそが、中小企業のIT基盤を守ることにつながるという社会的な意義を感じながら、企業活動を続けています。

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