〈生成AI時代〉人とAIが共創する新しい働き方
IT批評主催オンラインセミナー ディスカッションレポート(2)
テクノロジーが進化したら働き方の常識も見直すべき
田村 僕なんか一人でやっている個人事業主なので、AIに働いてもらって、業務に費やす時間が半分になるみたいなことは日常的になっています。今日登壇した際の投影資料を生成AIなしでつくると、寝る時間がなくなるぐらいなので助かってます。でも、会社で8時間かかっていた業務が4時間でできるようになっても、早く帰れるなんてことはないですよね。必ず別の仕事を放り込まれますよね。それもしんどいなと思うんですが。
桐原 本当に見直さなきゃいけないのは業務プロセスだけじゃないって話ですよね。今の働き方自体が、従来の慣習というか常識だと思われていたものに沿って動いているだけで、テクノロジーが進化したら働き方の常識も見直さなきゃいけないということの表れなんだと思います。でもこれはAIが出てきてからだけの話でもないですね。
田村 新しいテクノロジーが出てくるたびにそういうことがありました。インターネットやメールが出てきたときも、効率化して短い時間でできるからといって早く帰れるようにはなりませんでした。
小村 田村さんの今のご指摘はすごく重要で、生成AIを導入し、かつ人材育成という観点で成功している企業ほど、そこに働く個人に対してインセンティブが発生しています。頑張った分だけ、その努力に対して評価を受けられるという文化を整えていくのが大事で、単純にAIを学びなさいだとか使いなさいって話だけじゃなくて、使ってくれたらこんないいことがあるよっていうのをセットで考えることが大切だと思います。
田村 AIをバンバン使ったら早く帰れるようになれば、やる気が出ますね。
小村 個人レベルで言えば、時間に対する選択肢が増えるので、人生をどういう風に生きるか、時間を消費していくのかという議論に行き着きます。1日8時間、週5日会社に費やすのが当たり前だった働き方に、フレキシビリティが出てきたら面白いですよね。
桐原 そこはセットで考えたいですね。働き方に対する考え方を抜きにして、生成AIの時代を語るのは意味がないんだろうなと思います。
馬場 働き方も変えなきゃいけないというのは、これだけAIが浸透した今だからこそ出てきている話題ですよね。昔はあんまりそんな話はなかったですね。2012年のビッグデータのときとかも、どうやってデータを使って企業がお金を稼ぐのかという話が主流でしたから。普通の人の生活や働き方にまで影響しているというのは、まさに今だからこその話だと思います。
