プラットフォームクロニクル OS戦記〜70年代から熾烈につづく攻防戦の行方
② iPhone登場で激変したプラットフォーム戦争──Apple、Microsoft、Googleの覇権争い
そしてポストPC時代へ
Altairの発売開始からの35年間、多くの企業がパソコン業界に参入したが、5年、10年単位の本質的変化をもたらせている企業は昔から変わらない。インテル、マイクロソフト、アップルにグーグルが加わったくらいだ。そのアップルのスティーブ・ジョブズは2010年1月、こんなことを言っている。「PCはもはやトラックのような古くさい存在になった。まだ生き残るだろうが、だんだん使う人は減っていく」
ジョブズは、まだまだ出始めたばかりで使いにくいところも多いが、我々が徐々にスマートフォンなどに代表されるポストPC機器に移行していく未来を予見しているようだ。
無秩序に進化したパソコンは、マウス操作が複雑になり過ぎたことに加え、ソフトの不正コピーの問題やウィルスの問題など、さまざまな問題を放置し山積みにしてしまったが、iPhoneやiPadに代表されるポストPC機器は、パソコンの過ちから学び、これらの問題を解決している。
また、これまでのパソコンが、効率化の名の下に人々を机に縛り付けて、自由な時間を奪っていたのに反して、ポストPC機器は、ノートパソコンよりはるかに優れた携帯性で、我々の生活シーンのさまざまな場面に情報革命の恩恵をもたらし始めている。
今、我々は70年代、Apple IIが誕生した頃と同じような、新しい世界の広がりの出発地点に立っているのだ。
IT批評 VOL.1 プラットフォームへの意志』(2010/11/30)に掲載されたものです。
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