著作権とオープンライセンスの新常識
クリエイティブコモンズで広がる安心と共有のかたち
「著作権が心配で自由に使えない」──そんな悩みを解決するのが、クリエイティブコモンズ・ライセンス(CCライセンス)です。著作者の意図を明確にし、安心してコンテンツを利用・共有できるこの仕組みは、デジタル時代に欠かせない存在となっています。本記事では、CCライセンスの基本からその活用の広がりまでを、わかりやすく解説します。
クリエイティブコモンズ・ライセンスとは
著作物の権利を守るために、クリエイティブコモンズ・ライセンス(CC ライセンス)を提供している国際的非営利組織とそのプロジェクトが、クリエイティブコモンズだ。
「作品のクレジット表示」「営利目的の使用禁止」など6 種類のライセンスがあり、主にインターネット上に公開されているデジタルコンテンツに適用されている。
コンテンツのデジタル化が進むと、コンテンツのソース化を危惧する声が大きくなる。引用もアレンジも簡単にできてしまうため、悪意はなくとも著作権を侵害してしまうことが、安易に想定できるからだ。
そこで、CC ライセンスを使って、「どこまで許諾するか」を明確にすることが大切になってくる。著作権を守るためにガチガチにガードを固め、なんでも使用禁止にするのではなく、条件にあった使用ならばどんどん認めていく。この前向きでオープンなかたちの許諾方法が、今後いろいろな場面で求められていくのではないだろうか。
今までは主に個人の作品やデジタルコンテンツを中心に使われてきたCC ライセンスだが、今後は出版社やコンテンツホルダーなど、プロが使う可能性も多いに考えられる。
とくに著作権の処理に関してグレーゾーンが多い出版業界は、今後きちんとした枠組みを作り、明快な処理をすることが求められてくるだろう。そうなったときでも、CC ライセンスが付いていれば、著作権問題はクリアになる。あらかじめ「素材としてどこまで使えるか」を明確にすることは、著者、利用者双方にとって大きなメリットとなる。そういった意味でも、今後ますますCC ライセンスの利用価値は高まっていくだろう。今後の活躍に期待したい。
関連記事
-
ARCHIVE2014.01.29プラットフォームクロニクル OS戦記〜70年代から熾烈につづく攻防戦の行方
② iPhone登場で激変したプラットフォーム戦争──Apple、Microsoft、Googleの覇権争い2014.01.29林 信行 -
ARCHIVE2014.07.22パサージュからネットへ〜資本主義の構造転換と消費社会の変容
第1回 消費社会の原型は19世紀パリにあった:資本主義とメディアの起源をベンヤミンから読む2014.07.22著者 清家竜介 -
ARCHIVE2013.11.08ユヌスの思想から医療ITの実例まで、社会課題を解決するためのテクノロジーと経営の融合
ソーシャル・ビジネスあるいはNPOと利他の心、そしてIT2013.11.08著者 赤城 稔