mixiからはじまったSNSはどのような変遷を経てmixi2に至ったか
第2回 Twitterの誕生とiPhoneの登場
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2025.01.22
寄稿者
荻窪 圭
フリーライター。東京農工大学工学部数理情報工学科卒。学生時代にパソコン誌のライターとしてデビューして約40年。現在はIT系の他、デジタルカメラの記事も手がけつつ、趣味が嵩じて街歩きのガイドも行う。近著に『古地図で訪ねるあの頃の東京』(実業之日本社)等。
マスメディアがTwitterでニュース配信
Twitterはオープンな場で短いテキストがタイムラインを流れていくという仕様と、フォロー・フォロワーという非対称的なユーザー間の関係、そしてユーザー数の急激な増加が新しい価値を生み出していった。
Twitter自体がポータルサイトのような役割を持ち始めたのである。イベント、新作の案内、コンテンツの紹介といった情報を発信したい人にとって多くの人に情報を届ける告知媒体としての価値が出てきたのだ。
特に多くのフォロワーを持つ人にRT(ReTweet)されると普段は100程度しか閲覧されないアカウントでも一気に万単位のユーザーの目に触れる。
そこに目を付けたのがマスメディアだ。
主なところでは、FNNプライムオンラインは2009年2月、朝日新聞は2009年5月(ちなみに朝日新聞デジタルというアカウントもあり、こちらは2009年6月)、読売新聞オンラインは2010年1月、CNN.co.jpは2010年6月、NHKニュースは2010年10月からTwitterの公式アカウントを運用開始しており、日本においてニュースポータルとしての役割を持ち始めた時期がわかる。
2009年から10年の間に多くのマスメディアがニュース公開用のアカウントを設置したのがわかる。