プラットフォームクロニクル OS戦記〜70年代から熾烈につづく攻防戦の行方②
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2014.01.29
転機の音楽プレーヤー市場
OS戦争に負け1998年のiMacで存在感を取り戻したアップル社は2001年にさらに大きな転機を迎えた。
この年、アップルは買収したネクスト社のOS技術を元にした新OS、Mac OS Xを完成させた。ネクスト社の先進的なオブジェクト指向技術とMac OSのソフトや操作性との互換性を両立した画期的なOSだった。
同年秋、アップルはもう1つ新製品を発表する。携帯音楽プレーヤーのiPodだ。当時、既にデジタル音楽プレーヤー製品はたくさんあったが、覇者と呼べる製品はなかった。iPodはわずか半年で市場を制覇し、翌年Windows版が発売されると、それまでアップル社に関心を示さなかったWindowsユーザー達も取り込み始めた。
急速に伸びる携帯音楽プレーヤー市場にマイクロソフト社も関心を示し、一部の市場で音楽プレーヤーのZUNEを発売するも、iPodの人気は抑えることができず、市場の7割以上をiPodが占める独占状態を作り出したのだ。だが、これはまだアップルの反撃のほんの序章に過ぎなかった。